半島を制する者は 2009 8 9

 2009年7月25日に、朝鮮半島を巡って、厳しいことを書きました。
「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の人たちは、
『我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する』という点は、
絶対に譲らないでしょう」
 これは、中国も同じ考えでしょう。
中国も、「どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えでしょう。
 これは、逆を考えれば、よくわかることです。
もし、北朝鮮に親米国家ができたら、どうなるか。
これは、中国にとっては、厳しい情勢に追い込まれます。
太平洋を川に見立てれば、この陣形は、「背水の陣」となります。
アメリカは、川の対岸に、陣地を築くことになります。
 こうなってしまっては、中国に不利になりますので、
中国は、なるべく「北朝鮮の思想と政治体制」を南進させたいでしょう。
現状でも、半分、「背水の陣」となっているかもしれません。
韓国が親米国家だとすると、そうなります。
 中国としては、このような布陣を解消したいでしょう。
だから、中国も、
「北朝鮮の思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という考えを持つのは、
自然な成り行きです。
 大昔、「漢」と「趙」との戦いで、
漢の将軍「韓信」は、あえて川を背にして陣地を敷き、
兵士が引けば川で溺れるしかない捨て身の態勢にした。
漢の兵士は、決死の覚悟で戦い見事な勝利を収めた。
 中国人は、今風の地政学というものは知らないでしょうが、
兵法ならば、よく知っているでしょう。

西浦和駅 2009 7 25
 今でも、時々、思い出す小説があります。
それは、今から20年近く前に読んだ小説です。
 昔のことなので、正確に記憶していませんが、
北の国から発射された核弾頭ミサイルが、
埼玉県の西浦和駅付近に着弾するというシナリオです。
 もちろん、これは架空の小説であり、
現在においても、「北の国」は、核弾頭ミサイルの技術はないでしょう。
 現在、考えられるのは、もっと原始的な使用方法でしょう。
しかし、ハイテク社会の現代において、
こうした原始的な使用方法が、
費用対効果の面で、最も効果的なのは皮肉なことです。
 EMPを使って、ソウルまで南進する。
これが、最も現実的で、あり得る選択肢です。
多くの国民が、貧困と飢えで苦しんでいる現状を解決するには、
こうした方法しかないでしょう。
 韓国の人たちは、こうした選択は、
同じ民族だから、あり得ないと主張するでしょう。
 しかし、北朝鮮の人たちは、こう思うでしょう。
「同じ民族なのに、なぜ、我々は、貧困と飢えで苦しみ、
一方で、韓国の人たちは、豊かなのか。
なぜ傍観しているのか。
なぜ助けてくれないのか」
 あるいは、こう思うかもしれません。
「同じ民族ならば、我々の思想と政治体制を受け入れてほしい。
我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一したい」
 その時、北朝鮮の人たちは、支配者層となり、
韓国人は、被支配者層となって、
こうした「素晴らしい思想と政治体制」を推進することになります。
 どのような形で朝鮮半島が統一されるにしても、
北朝鮮の人たちは、
「我々の素晴らしい思想と政治体制で、朝鮮半島を統一する」という点は、
絶対に譲らないでしょう。

EMP 2005 2 16
 「北朝鮮には、核ミサイルなどの運搬手段がないから、
核保有宣言しても、あわてる必要はない、静観すべきだ」と考える人がいるでしょう。
 しかし、核兵器の使い方には、別の使い方があるのです。
それは、EMPという手法です。
 核爆発が起きると、膨大な量の電磁波が発生します。
これが、地下なら問題ないでしょうが、地上では問題があります。
この膨大な量の電磁波によって、コンピュータ類は、死滅します。
 そういうわけで、韓国との国境付近で、
核兵器を、空中爆発させれば、韓国のコンピュータは全滅です。
北朝鮮は、ハイテクではなく、ローテクの国ですから、特に影響はないでしょう。
 核兵器をミサイルに搭載し、相手国に打ち込むというのは、固定観念です。
ミサイルがなくても、EMPという手法があるのです。

















































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